公明党は、政党として、当然、自党の政策をアピールし、他党の政策を批判する。公明党は、他の政党と同じように、普通に、日本共産党の発表する政策を批判してきた。

 

 

 

しかし、公明党は、日本共産党の政策についてだけでなく、論争などにおける不誠実さ、モラルの無さなども批判している。『大衆とともに 公明党50年の歩み』から抜粋する。

 

 

 

52ページから

 

 

 

公明党と支持団体の創価学会のイメージダウンを狙う、根も葉もない「住民移動」の悪質デマが、国会で最初に騒がれたのは1964年・・・

 

 

 

共産党の不破哲三議長が2001年6月の東京都議選で同党が大敗北した言い訳として、同党自身に問題があったと分析するのではなく、“他人のせい”つまり公明党がいかにも「票の移動」なる不正工作を行ったかのようにデマ演説した。公明党は直ちに冬柴鉄三幹事長名で、党の名誉を毀損するものとして厳重抗議するとともに、その「根拠」を示すよう求める抗議書を送付したが、不破からの回答はなくダンマリを続けたため、「再抗議書」を送った。しかしその後も未回答のままだった。

 

 

 

131ページ

 

 

 

公明党の公開質問状の骨子は、共産党の当時の根本指針である「61年綱領」をはじめ同党自身の重要論文や最高幹部自身の重要発言等によって、既に同党内の自明のコンセンサスとして確立されてきた従来からの一貫した基本的見解と、近年の党外国民・選挙民向けの“柔軟微笑”路線との多くの点での矛盾、断層を指摘し、その矛盾、断層の理論的・原理的解明を要求したものである。

 

 

 

すなわち、①従来の基本的見解も正しく、かつそれとは正反対の近年の“柔軟微笑”宣伝もともに正しいとするなら、その重大な自己矛盾の理論的・原理的解明を行うこと②この解明ができず、“柔軟微笑”路線を正しいとするなら、過去の言説、見解を自己批判して、その誤りを明らかにし、生産すること-を要求したものである。

 

 

 

これに対し、共産党は公明党に対し罵詈雑言的な「反共」呼ばわりをするだけで、質問状への回答不能を続け、自ら設定した公開論争の場から逃走する一方で、極めて欺瞞的な態度を次々と押し出してきた。それは一口で言うなら、自己矛盾に対する原理的解明や自己批判による誤った過去との清算も放棄した上で、もっぱら憲法論争における公明党の主張を、表面的、皮相的ではあるが、そっくり取り入れて、“自説”として押し出すという姑息な手法である。

 

 

 

52ページから

 

 

 

公明党と支持団体の創価学会のイメージダウンを狙う、根も葉もない「住民移動」の悪質デマが、国会で最初に騒がれたのは1964年・・・

 

 

 

共産党の不破哲三議長が2001年6月の東京都議選で同党が大敗北した言い訳として、同党自身に問題があったと分析するのではなく、“他人のせい”つまり公明党がいかにも「票の移動」なる不正工作を行ったかのようにデマ演説した。公明党は直ちに冬柴鉄三幹事長名で、党の名誉を毀損するものとして厳重抗議するとともに、その「根拠」を示すよう求める抗議書を送付したが、不破からの回答はなくダンマリを続けたため、「再抗議書」を送った。しかしその後も未回答のままだった。

 

 

 

131ページ

 

 

 

公明党の公開質問状の骨子は、共産党の当時の根本指針である「61年綱領」をはじめ同党自身の重要論文や最高幹部自身の重要発言等によって、既に同党内の自明のコンセンサスとして確立されてきた従来からの一貫した基本的見解と、近年の党外国民・選挙民向けの“柔軟微笑”路線との多くの点での矛盾、断層を指摘し、その矛盾、断層の理論的・原理的解明を要求したものである。

 

 

 

すなわち、①従来の基本的見解も正しく、かつそれとは正反対の近年の“柔軟微笑”宣伝もともに正しいとするなら、その重大な自己矛盾の理論的・原理的解明を行うこと②この解明ができず、“柔軟微笑”路線を正しいとするなら、過去の言説、見解を自己批判して、その誤りを明らかにし、生産すること-を要求したものである。

 

 

 

これに対し、共産党は公明党に対し罵詈雑言的な「反共」呼ばわりをするだけで、質問状への回答不能を続け、自ら設定した公開論争の場から逃走する一方で、極めて欺瞞的な態度を次々と押し出してきた。それは一口で言うなら、自己矛盾に対する原理的解明や自己批判による誤った過去との清算も放棄した上で、もっぱら憲法論争における公明党の主張を、表面的、皮相的ではあるが、そっくり取り入れて、“自説”として押し出すという姑息な手法である。

 

 

 

雑誌『公明』2016年2月

 

 

 

26ページ

 

 

 

渦巻く党利党略 -「野党再編」劇の実像 政策の立案、遂行より選挙対策や政局対応を重視 ジャーナリスト 宮本 伸太郎

 

 

 

29ページ

 

 

 

限られたテーマで一時的にほかの野党と共闘しても、その問題に決着がつけば再び独自路線に戻り、「唯一の野党」を自称して与党だけでなくほかの野党も批判する。

 

 

 

それがこれまでの共産党のパターンだった。

 

 

 

どの党も「党綱領に君主制の廃止、日米安全保障条約の廃棄、社会主義・共産主義社会の建設をうたう共産党といつまでも一緒にはやれない」(民主党中堅)と判断してるためで、共闘が終われば独自路線に回帰せざるを得ないという事情も理解できる。

 

 

 

・・・

 

 

 

党内向けの解釈はさておき、「国民連合政府」の先には、天皇制廃止や日米安保の廃棄、自衛隊の解消、さらには、生産手段の社会化(国有化)による社会主義・共産主義社会の建設が控えている。今回の「提案」もこうした党綱領に沿ったものだ。

 

 

 

志位氏自身、韓国訪問中の10月21日に現地メディアと行った会見で、「こうした政府構想を提案することで、党の基本政策、基本路線、基本理念を変更するわけでは一切ない」と明言している。

 

 

 

・・・

 

 

 

民主党の最終的な拒絶にあって国民連合政府構想が失敗に終わった場合でも、「民主党は戦争法廃止を拒否した」と宣伝すれば、関連法廃止を求める勢力の票は共産党に流れる。少なくともマイナスにはならない。